27日、強い風と雪が吹き荒れた岩手県宮古市。海は大しけとなり、普段、漁に出ている漁師たちは雪と風で船が転覆しないよう、作業に追われていました。
インドネシア出身の漁師
「今、ロープでしばっています。揺れていたから」
「(Q.インドネシアと比べて雪はどう?)大変ですね」
「(Q.インドネシアはこんなに雪降らない?)はい…初めてですから」
「(Q.こんな雪初めて?)はい」
荒れた天気になった北日本。本州の東の海上で発達した低気圧の影響で風を伴う雪が各地に影響を及ぼしました。宮古市では未明から積雪が急増。観測史上最大の降雪量に。
■そば屋に雪吹き込み 駅も閑散
大雪の影響で運転が見合わせとなり、閑散とする宮古駅。改札横にある立ち食いそば店は…。
立ち食いそば店の人
「大変。もう大変。仕事にならない。ここに雪が積もった、食べるところに」
「(Q.ここが食べるところ?)立ち食いそば。だけど、初めてだよね、雪が中まで入ってくるの」
「(Q.中まで入ってきた?雪が)普段はここで食べるんだけど、雪が積もって駄目なの。本当に全然、誰も来ません。皆、雪かきしてるんだけど」
立ち食い用のカウンターに雪が吹き込み、シャーベット状に。取材中にも…。
立ち食いそば店の人
「けさから、これ何回やってるんだべ。こんな雪、何年ぶりだ。たまげたね」
地元の人が驚くのもそのはず。実にこの雪は宮古市を中心に2014年以来、10年ぶりの積雪量。27日午後4時時点で、宮古市の積雪量は67センチとなっています。
■想定外 車が雪に埋もれスタック
未明から急増した雪で車が動かせなくなってしまった人も。カメラの先には雪に埋もれ動けなくなってしまった軽トラックが。朝、仕事に向かう途中に雪にタイヤが取られ、スタックしてしまったと言います。
軽トラックの運転手
「こう行こうとしたら、途中で止まっちゃったんでバックしてもう1回行こうと思ったら、そっちの方に滑って行っちゃった」
スタッフが後ろから車を押し、なんとか抜け出そうとします。タイヤが雪から抜けて動ける状態になりました。現場は坂道。雪から抜け出しましたが、今度は坂道を登ることができません。タイヤは冬用ですが、上ることができず、スコップで坂道の雪をどかすことに。改めてトライしますが、やはりタイヤが空回りして断念。JAF(日本自動車連盟)を呼び、救助を待つことになりました。
車への影響は他の場所でも。沿岸部を通る三陸道では朝から午後3時すぎまで立ち往生が発生しました。
一方、関東では朝から強風が吹き、各地で影響を及ぼしました。風は夜まで注意が必要ですが、28日は全国的に晴れて穏やかな天気になりそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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